麻痺側を使って泳ぐ

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3日前からまた泳ぎやすくなった。両手両足を交互に動かして25メートールを連続で泳げるようになった。といっても健常者がクロールで泳ぐような軽快さはない。実際はわずかな動きだけど、頭の中では普通に動くイメージだ。

麻痺側を動かすと手が曲がるのが難点だ。曲がったままでも麻痺側を動かせるのは嬉しい。手が伸びるようになればさらに嬉しいのだが、麻痺が強いと手を伸ばすのが一番難しい。ただ、手に感覚がない。時折かすかに感じるが、ヌカ喜びに終わる。

片麻痺のリハビリというのは麻痺側を自分で何としてでも動かす。これにつきると思う。セラピストらにいくら反復運動をしてもらっても、所詮関節の固まりや筋肉の衰えを防ぐことにしかならない。麻痺の改善を願うなら、自力で麻痺側を動かすしかない。完全に麻痺した手足をどうやって動かすか。いかに手練れのPTとて、この指南には戸惑うだろう。理論と実践では違うからだ。こればっかりは本人に頑張ってもらうしかない。自分で文献を読み、治った人の体験談を参考に自分で工夫するしかない。

我々脳疾患系は、戦国時代の忍者や兵法者のように、独自の流派を打ち立てるぐらいの気骨が必要なのかもしれない。
麻痺側を動かして泳ぐのは実に苦しい。プールを2往復もすれば息が上がりヘロヘロになる。つい、片手で泳いで800メートールのノルマに帳尻を合わせようとする。良い方の右手と右足で泳ぐなら、連続で1000メートールは平気だ。しかし、これだは健康の促進にはよくても麻痺の改善には繋がらない。

毎日800メートールのノルマを課していたが、これを500~600に下げた。ただし、麻痺側を使って泳ぐコト。麻痺側を使うのは口でいうほど簡単ではない。なぜか、それは恐ろしく時間がかかるからだ。1年や2年では変化はない。5年10年と続けて、大だいぶん治ったぞ。どうだ、と他人に問うても、前とあんまり変わらんじゃん。とつれない返事。

わずかな変化を針小棒大に感じ、自画自賛する。スーパーのガラスや動画で歩容を確認し、以前とほぼ変わらない現実を突きつけられ愕然となる。それでもリハビリは止められない。

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まこっちゃん

まこっちゃん

元自動車会社工員、配管工、自動車洗車場、呉服担ぎ屋、土木作業員

昭和61年、琉球大学キャンパス内で架橋工事中に突然脳内出血に倒れる。
以降左半身不随の後遺症が残り1種2級の身体障碍者となる。

昭和64年(平成元年)リハビリセンターで入所中に知り合って交際していた女性職員と入籍。
福岡県粕屋郡古賀町(現古賀市)へ転居。彼女が働き、家事全般は夫がする暮らしを始める。生活費は折半。いわゆる「主夫」となって今に至る。

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