脳卒中片麻痺、反張膝はやっかい

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反張膝というのは実に厄介だ。足を振り出す度に膝がガチッとロックされるので次の振り出しがスムーズにいかず、一端止めてから次を振り出すことになる。1回づつヨイショヨイショという運びにならざるをえない。一方、健側は普通に滑らかなので、ギクシャクと滑らかの混合歩きとなる。
これをなんとか改善したいと思うがうまくいかない。あるPTがいうには、反張の原因は大腿四頭筋の筋力低下だからこの筋力の増強を図るがよかろう。そのためにはモンキーウオークを励め。腰を落としてチンパンジーの歩きをまねよ。と、意見具申をしてくれた。27年間あくせくした。が1本足歩行になれただけで反張改善効果はない。近年思うのは麻痺足に気を取られ過ぎて体全体を使って歩く訓練をしたほうがよいのではないか。オリンピックなどでボルトの走りを見ていると全身を使って走るのが良くわかる。また、ドキュメントの番組でチーターなどの動物が草原を疾走する様子がテレビでスローモーションで放映されるのを見ていると、体全体を。尻尾まで使って走っている。

水泳で麻痺側も動かして泳いでいると、その方が動かしやすい。頭の中で両手両足で泳いでいることをイメージする。そうした方が泳ぎやすい。しかし、実際には麻痺側は動いていないんだけど。これを繰り返し長期間にわたってやっているとわずかづつではあるが変化があらわれる。足の感覚が少しだけ戻ったり。反張が軽減されたり。良い足のように、完全に滑らかな動きになることは難しいだろうが、多少でも改善があると非常に歩きやすい。

PTがいうようにモンキーウオークをやったところで変化はない。ただ1本足で歩くのに慣れただけ、それを少しは治ったと勘違いししまう。腰を落として足をカカトから着いて歩くなんて。そんなことは病院のリハビリ室で15分もできれば良い方で、ほとんどできないし。麻痺した体で中腰で歩くなんて不可能である。

麻痺足に体重を乗せて腰を下ろすと、アキレス腱がまるでピアノ線でできているように、ビーンと反射する。所詮彼らがいうのは机上の空論。絵に描いた餅である。たとえ、先生のいうとおりにしたけどダメでした、と患者から苦情がきても、最初に言ったように、もうこれは治りません。脳の事は分からないことがおおいですから。諦めないで頑張りましょう。と逃げられてしまう。また、実際その通りなので患者はため息をつきながら頭を抱えるしかない。

麻痺足を固定して膝を曲げ、健側の足で歩く動作をして麻痺足に体重をかける練習を提案された。なるほど。これなら効果がありそうだ。大喜びで練習を始めたら2日目に麻痺足の親指に豆ができた。3日目になると豆が破れて血が出た。こうなると痛くて訓練どころではない。足の指を普段から使っていないからこうなる。

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最後に、

足だけの訓練ではなく、体全体を使って歩くようにした方が反張の軽減につながる。手を振って歩けとよく言われるのもそういうことからくるのだろう。これは重い麻痺があるとできることではない。ただ、これは地上にいるときの話で水中にいると浮力で体重が軽くなるので、体をローリングさせて泳ぐと体全体が動かせる。こうやって麻痺した筋肉を動かすとマッサージ効果があらわれて腰痛の軽減につながる。ただし、この訓練は過酷で辛い。

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まこっちゃん

まこっちゃん

元自動車会社工員、配管工、自動車洗車場、呉服担ぎ屋、土木作業員

昭和61年、琉球大学キャンパス内で架橋工事中に突然脳内出血に倒れる。
以降左半身不随の後遺症が残り1種2級の身体障碍者となる。

昭和64年(平成元年)リハビリセンターで入所中に知り合って交際していた女性職員と入籍。
福岡県粕屋郡古賀町(現古賀市)へ転居。彼女が働き、家事全般は夫がする暮らしを始める。生活費は折半。いわゆる「主夫」となって今に至る。

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