脳卒中障碍者、恋愛療法

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脳卒中を患い、片方の手足が麻痺してしまうと、これをリハビリでなんとかしなければならないわけだが、これが非常に難しい。病院を退院するとき家に帰ってもできる訓練メニューというのを渡してくれる。が1週間と続かない。3日もやれば上等だ。

確かに理屈では研究者がレポートするような方法を毎日10年~20年と続けられれば効果は絶大であろう。しかし、寝ながら一人で足の膝を立て、尻の上げ下げを毎日100回ほども続ければの話である。そんなことよりも日常生活をリハビリとするほうが良い。

初めは苦しいが。生活は嫌でもやらないといけない。結局。なんのかんの言いながら続いてしまう。継続こそリハビリそのものと言って良い。

しかし、麻痺した体を動かすというのは口でいうほど簡単ではない。何しろ何も感覚がないのだから。どこにどう力をいれていいのかもわからない。だからと言って何もしないでいるのはもっとよくない。とにかくリハビリというのは実に苦しいものなのだ。こんなに大変なら車椅子の方が楽だと早々とシャッターを下ろしてしまう人も少なくない。

どうしたらヤル気になれるのか。死ぬほど苦しいリハビリを続けさせるにはどうするか。その辺りのノウハウがほとんど無いのが現状だ。雨水が長い時間したたり落ちて石に穴をうがつような時間のかかることに耐えうる精神力を導くにはどうしたら良いのだろう。僕の場合、これは恋愛で乗り切った。人は恋愛状態に陥ると、脳内から快感を感じる物質が放出される。

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愛の力は偉大だ

これを脳内モルヒネというそうであるが。確かに好きな相手に逢えると思うとたいがいの苦労も厭わないという心境になれるのである。今日は惚れた女とデートだ。今日こそ彼女は僕を受け入れてくれるかも知れない。そんな考えが頭をよぎると。麻痺した足をブンブン振り回して約束の時間におくれまいと必死になれる。

そして疲れも感じないのである。好きな女とデートするときは麻痺した足も動かしてしまう。成人男性の足1本8キロ~10キロあると言われている。それを動かしてしまうのだから生命体というのは面白い。リハビリ室での訓練だと10分でアゴを出してしまうのに。女と待ち合わせした場所へ行くのに何キロも歩いてしまうのである。

恋愛のリハビリ効果は実にすばらしい。これは病気に対してもそうなのではないかと思う。インフルエンザで高熱でウンウンうなりながらデートにも出かけてしまう。

恋愛の対象は何も男女の間だけではあるまい。家族に恋していると可愛い子供や妻のために頑張ろう。と。苦しいリハビリに耐えてしまう。あるいは仕事に恋している場合。また国家に恋するケースもあるだろう。国のため、地域のために頑張れる。そういう事も考えられる。

僕の場合は、女の次は鶏に恋をし。その次は西瓜だった。そして今はインターネットに恋をしているのかも知れない。ローマ字も満足に読めず、分数もわからないのに、まがりなりにもこうしてホームページを持つことができるということが信じられない。

最後に

恋愛の持つエネルギーは巨大である。もちろん良い点ばかりではない。失恋という負の面もある。しかし。爆発的なエネルギーを病気の治癒やリハビリに転化できたら。その効果は計り知れない。

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まこっちゃん

まこっちゃん

元自動車会社工員、配管工、自動車洗車場、呉服担ぎ屋、土木作業員

昭和61年、琉球大学キャンパス内で架橋工事中に突然脳内出血に倒れる。
以降左半身不随の後遺症が残り1種2級の身体障碍者となる。

昭和64年(平成元年)リハビリセンターで入所中に知り合って交際していた女性職員と入籍。
福岡県粕屋郡古賀町(現古賀市)へ転居。彼女が働き、家事全般は夫がする暮らしを始める。生活費は折半。いわゆる「主夫」となって今に至る。

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