脳卒中と性生活

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脳卒中を患うと、どうしても気になるのが性生活のことである。脳梗塞なり脳出血なりの発病当初はいつ再発するかと怯えてその気になるどころの話ではなく、忘れているが、麻痺の回復や生活状況の好転で、体の奥から湧いてくる性的欲求が抑えがたくなる。

男の体というのはある程度の量の精液が溜まると放出されるようになっている。睾丸に満タンになると何もしなくても夜中に出てしまう。夢精という現象だ。若い人ほど溜まるのが早い。精液が満タンに近づくと、頭の中がムズムズとしてくる。エッチな事を想像したり、女性の下着に興奮したりする。

恋人や相手がいる人は性行為ができるが、孤独な人は自分の手で赤マムシをシゴくしかない。このシゴくことをオナニーとかマスターベーションという。これは健康な男子として正常な行為だから恥ずべきことではない。

しかし、このオナニーでも心臓に疾患のある人は気を付けないといけない。シコっている最中に心筋梗塞を起こしてしまう事がある。リハビリセンターにいた時に同じ片麻痺の人が夜中に冷たくなってしまった。今野さんは57歳で脳梗塞になり、右麻痺だった。交際中の女性がいたが脳梗塞を患ってから疎遠になり、ある宗教に救いを求めて入信したが、そうそう都合よくいくものではない。行く場所が無くてリハビリセンターへ入所してきた。

心臓に疾患があるとキヤバイ

今野さんから僕は相談を持ち掛けられた。恋人とよりを戻したいというのである。脳梗塞の原因は心臓病だと言っていた。心臓に生まれつき穴があいている人がまれにいるそうで、血の塊がこの穴から出て血流にのり脳の中で詰まってしまうというのである。

今野さんはヘビースモーカーだ。こんな体になってもたばこが止められない。ある朝、当直だった看護師さんが居室で冷たくなった今野さんを見つけた。手にはティッシュが握られ、パジャマのズボンが下げられた状態だったそうだ。この状況を考えるとオナニーの最中に心筋梗塞を起こして死んだ事がわかる。僕は看護師とは仲良くしていたので、こっそりと教えてくれたのである。こういう事例は病院や福祉施設ではよくあることで、秘密裏に処理され、ただの心臓発作として扱われる。

脳梗塞と言えばピルも危ない

こんな↓記事がある。

調べてみると、脳梗塞と「ピル」「セックス」には少なからず因果関係があるようだ。

静脈内に血のかたまりができて血管をふさぐ血栓症は脳梗塞の原因となるが、ピルの服用はそのリスクを高めるとされる。統計によれば、ピルをのんでいない人の発症率が10万人に3~6人なのに対し、服用者のそれは9~18人程度。その差はわずかだが、専門家によれば、血栓症の既往症のある人や喫煙者は注意が必要という。

また、日本脳卒中学会理事長で、岩手医科大学学長の小川彰さんはこう説明する。

「激しい性交渉によって血圧が高くなると、脳梗塞のリスクが生じます。特に利尿作用のあるお酒を大量に飲むなど脱水状態にあるときに、激しい性行為をするとさらなる脱水状態となり、脳梗塞を引き起こしやすくなるんです。人間は脱水状態になると血液が濃くなるから NEWSポストセブン

脳梗塞になった69歳男性 苦しみを救った愛のリハビリ

片麻痺になると正常位の性行為が難しくなる

人間が性交を行う際の体位(性交体位)のひとつで、女性が下で仰向けで足を広げ、男性がその上からのしかかる姿勢のことである。2人が正面に向かい合う体位で、比較的一般的に行われる体勢である。性器結合部分の密着挿入感と全身の接触感を得ることができる。(出典:ウイキペディア)

麻痺の程度が軽ければ四つん這いになれるが、麻痺が重いと不可能である。四つん這いになれたとしても、そうとうな困難が予想される。麻痺手で体重を支えることに集中し、モタモタていると、赤マムシが萎えてしまうからだ。慣れた女性であればマムシをつかんで、挿入を手助けしてもらえるが、そうでない場合、たとえ、配偶者でも性行為に罪悪感を持っていると、積極的になれないひともいる。

男に強引にされるのが普通だと思っている女性もいる。だから女性が上に乗ってする騎乗位がとれない。ましてや、マムシをつかんで自らの膣口にあてがい挿入するなど想像すらできない。だからどうしても男は正常位を頑張らざるを得なくなる。しかし、麻痺が重いとどう頑張っても不可能だ。あきらめざるを得なくなる。また、そういう状況に陥るとリハビリみたいな感じがしてエロティックな気分が消し飛んでしまう。

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再発の心配

僕は脳出血だが34年間で再発はなかった。若いころは健常時のように激しい行為に及んだが、無事だった。脳出血では同じ個所の再発はないとされているが他に異常があれば別だろうが。それと時々速足で歩くなど十分な運動をして普段から心臓をフル回転させることもしていた。普段は室内でのリハビリで常に安静だと心臓もそれ以上の働きをしなくなるので、性行為で突然の負荷をかけると、血圧が急上昇して異変がおきることも考えられる。車も慣らし運転の時から時々はスピードを出していないと早く走れなくなるのと似ている。

心臓に疾患がある人は心筋梗塞を起こす危険もある。脳梗塞の場合は、また違うかもしれない。脳梗塞を起こすのは行為の最中ではなく、後になってから起きると、テレビでも有名な上野正彦さんという元監察医の人が「死体は語る」などの著書で述べている。

時々、性欲がうっとおしく思うときもある。もう性の欲望などなくなればよいとさえ感じることもあるが、これは生物としての本能だから脳の奥底から湧いてくるのでどうしようもない。種の保存というDNAからは逃れられそうにもない。うまくすればこれほどの快楽はないが、対応を間違うと大変な事態に陥る。

NHK 脳梗塞のリハビリ・急性期・回復期・生活期

脳梗塞と性行為の関係について

 

 

 

 

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まこっちゃん

まこっちゃん

元自動車会社工員、配管工、自動車洗車場、呉服担ぎ屋、土木作業員

昭和61年、琉球大学キャンパス内で架橋工事中に突然脳内出血に倒れる。
以降左半身不随の後遺症が残り1種2級の身体障碍者となる。

昭和64年(平成元年)リハビリセンターで入所中に知り合って交際していた女性職員と入籍。
福岡県粕屋郡古賀町(現古賀市)へ転居。彼女が働き、家事全般は夫がする暮らしを始める。生活費は折半。いわゆる「主夫」となって今に至る。

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