恋愛商法・狙われる高齢者

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新入会員

1月のある日。障害者のスイミングサークルに、20歳の女性A子が参加したいと。メールで連絡してきた。と30歳の会長は嬉しそうだった。約束の日時に現れた女性はショートカットで美人とは言えないが、若手の入会希望者にサークル会員は歓迎した。普通にすたすた歩くし会話も問題ない。高校生のころ耳が突然聴こえなくなったという。今はかすかに聴こえるが唇の動きでもわかるそうだ。高校では水泳部に入っていたという。水泳が好きだから参加したいとの申し出である。障害者手帳は持ってない。

泳いでみると確かに早い。25メートールを18秒ぐらいで泳ぐので、これなら水泳大会で活躍するだろうとサークルの顧問は小躍りした。毎週土曜日に福祉センターのプールに集まって練習をする。A子は20キロ離れたK市に住んでいるが交通の便が悪いので、同じK市から車で来ている67歳のT氏がA子の送迎を申し出た。T氏は片足切断の障害者で、流通会社を定年退職し年金暮らしをしている。温厚な人物である。

警察からの問い合わせ

半年ほどは和気あいあいと水泳を楽しんでいた。8月になるとA子のことで警察から会長に問い合わせがあった。携帯のメールからスイミングのことがわかった。単なる問い合わせで、世間知らずの会長は別に気にする様子もなかった。A子は会長とT氏とも頻繁にメールのやり取りをしていた。二人とも若い女性とのメール交換に有頂天になっていた。メールの文末にはハートマークが付けられていたいたので何か勘違いしていた。しばらくすると会長がA子のよくない素性を聞かされた。それからA子とは縁を切ることがサークルの会合で決まった。

メール交換

しかし、A子はT氏と会長ともメール交換は続いていた。それから秋の水泳大会にA子が出たいと言っているから了承してほしいと会員を説得して回った。水泳大会会場にA子を訪ねて若いチンピラ風の男が訪ねてきた。A子は彼氏だと説明した。一見してその筋の者と判断した水泳の運営委員会は関係者以外は入場できないと説明してひきとってもらった。

年末になるとT氏がA子から脅されていると告白した。T氏は送迎の途中で食事をおごったり。アパートへ送ったりしていたという。車の中でA子はT氏に。しなだれかかったりして甘えるそぶりを見せた。T氏は有頂天になっていた。

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ある日A子は豹変した

「おじさんアレはセクハラよ。奥さんや息子さんに言ってもいいけど…」

T氏は仰天した。そんなことを言われると困るからとA子に30万円を渡した。もうこれで終わりだと念書も書いて一安心していた。ところが2ケ月後にA子はさらに50万円を要求してきた。T氏は吃驚して警察に相談した。

「Tさん、そういう事情なら、すぐにはA子を引っ張れんで。断ってもまた言うてきたら相談にのるで」

警察にそう言ってもらえてT氏が安心していた。しかし、今度は水泳連盟の事務所に福祉センターのスイミングクラブでセクハラを受けたという封書が届いて大騒ぎになった。セクハラ騒ぎに巻き込まれたら面倒なのでスイミングを止めたので、その後どうなったかはわからない。ただ、若い女性がボランティアとして高齢の男性に近づき金銭を要求する事例が増えてきている。

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まこっちゃん

まこっちゃん

元自動車会社工員、配管工、自動車洗車場、呉服担ぎ屋、土木作業員

昭和61年、琉球大学キャンパス内で架橋工事中に突然脳内出血に倒れる。
以降左半身不随の後遺症が残り1種2級の身体障碍者となる。

昭和64年(平成元年)リハビリセンターで入所中に知り合って交際していた女性職員と入籍。
福岡県粕屋郡古賀町(現古賀市)へ転居。彼女が働き、家事全般は夫がする暮らしを始める。生活費は折半。いわゆる「主夫」となって今に至る。

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