内痔核根治術と4段階注射法の体験記。

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これまで25年の間に3回痔の手術をしたけどしばらくするとぶり返して治らない。いぼ痔(内痔核)は出血はあるけど痛みが無いので、年に1回の出血なのでとりあえず座薬や軟膏でしのいでいた。肛門を診せるのは抵抗があり専門家受診をためらっていた。ヒサヤ大黒堂も試したが駄目だった。しかし、お尻から出たブドウの玉ぐらいの膨らみが元に戻らなくなったので手術を決意した。

2017年6月9日午後2時。かいクリニックでもらった紹介状を手に古賀中央病院を受診した。外来で診てくれた医師は30代後半ぐらいと感じた。さすがに専門家だけあって、薄いビニールの手袋をはめると慣れた手つきで肛門に指を入れて触診を始めた。大きさを確認するのだろう。次にカメラを入れて肛門の中を観察する。

「10時方向に1個 3時方向に1個 5時の方向にも1個 全部で3つありますね」

うーむ。かい先生の診断は2つということだったが3つもあったのか。意外だった。

根治術と注射の併用で

出血と脱肛もある。症状を4段階に分けると3つのうちのひとつがステージ3だそうだ。他は小さいらしい。ステージ4ならば迷わず手術となるが、ステージ3では4段階注射法で済ませるか根治術を行うか微妙なところだと医師は語る。

ALTA(硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸)という薬を4か所に注射するというものだという。この治療ができるのは最新の医療知識と熟練の技術がいるそうで特別な講習を受けたものにしかできない。(ネットで調べた)

4段階注射法

痛みも出血も伴わずよいことずくめのようだが、もちろん発熱や肛門潰瘍の副作用もあるそうだ。潰瘍ができてもしばらくすると収まるようだが、術後しばらくは肛門の違和感からのがれられないということか。大きい物は根治手術をするか注射で済ませるか、当日にならないと判断が難しいという。手術の説明も丁寧で副作用についても説明を受けた。先生を信頼するしかない。手術日は6月16日と決まった。3~4日程度の入院が必要と言われたが、痛みがなければ早い退院も可能。という予定。

これまで3回の手術を有名病院で受けてきたがいずれも完治にはいたらずしばらくすると再発を繰り返していた。最初の出血では便器に鮮血が広がる。それから軟膏や座薬で治療すると1月ぐらいで徐々に収まって出血が止まる。ヤレヤレと安心していると1年後とか安心したころにドバッと出血する。それの繰り返しである。脱肛も酷くなるばかりなので今回もオペを決心した。20年前受けた手術よりも医療技術も進歩しているだろうという思いである。ステージ4になる前に処置した方がよい。

痔には3種類がある。いぼ痔・切れ痔・穴痔だ。いぼ痔には外痔核と内痔核があり、肛門の中にできる内痔核は傷まないが肛門の出口にある外痔核は痛みを伴うそうだ。

内痔核が傷まないのは痛みを感じる知覚神経がないためである。図で見るとわかるように肛門の出口付近には知覚神経が通っているが内痔核にはない。いぼ痔の原因は静脈がうっ血することである。血流が悪くなって血が溜まってふくらみができるのである。それで、この溜まった血を外科手術で取り除くのが根治術といわれる。

 

 

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2017年6月16日 手術日

午前8時半に古賀中央病院へ。朝食は抜き。

お昼も食べられない。正午に浣腸で便を出し、弾性ストッキングを着用。手術中にエコノミー症候群で血栓ができるのを防止する目的だという。何時間も動かないので血栓ができるかもしれない。ふくらはぎでできた血栓が脳や心臓に飛んで脳梗塞や心筋梗塞を起こすかもしれない。というので足のふくらはぎを締め付ける弾性ストッキングを履かされる。これは非常にキツイので看護師さんが履かせてくれる。昔は、ストッキングなどなかったが、近年は手術の場合は履かせるのが常識となっているようだ。詳細はここを参照のこと

午後1時30分 手術室へ。腰に麻酔の注射を打つ。

午後2時手術開始。うつぶせでベッドに寝かされ1時間30分くらいで終了。

下半身は麻痺してわからないが、医師とスタッフの声は聞こえる。肛門で何かを引っ張るような感じがするも痛みはない。取り出された血の塊を見て焼き鳥のスナズリのようだと思った。ステージ3の内痔核には2個の塊があり2つともとり出したと言って先生が見せてくれた。

内痔核大

内痔核小

滲出液対策にはお尻パッド

手術が終わったのが3時40分ぐらいだった。点滴の管を付けられて、ストレッチャーで病室へ。ベッドに移されるとお尻に違和感がある。術後の痛みが不安だったがたいした痛みもなかった。お尻の割れ目に滲出液や出血対策としてパッドが挟まれていたのが違和感の原因だった。。尻を動かすとパットがはずれるので困った。写真は病院で与えられたものだが、他にも色々あるようだ。使用法はここを参照

午後6時夕食が運ばれてきた。麻酔が徐々に切れてきたので夕食にありついた。8時ごろになると麻酔も切れたが痛みはほぼない。点滴を付けたまま寝る。

6月17日 朝食を食べた後の排便が気がかりだったが、違和感はあるが痛みも無く排便できた。午前10時に医師の回診があり、大きな出血もないので退院したいと申し出たら許可された。弾性ストッキングもはずす。昼食を食べてから退院。


4種類の飲み薬と軟膏を薬局で出してもらった。薬は便を柔らかくする、かゆみ痛み止め、など。毎食後服用。軟膏は1日2回注入。術後の痛みが無いのが救いだった。排便の時は痛みも出血もあるが思ったほどではない。血とか黄色やピンクの液体が肛門からにじみ出るのでお尻パッドを挟んでおかねばならない。僕の場合は1日に1回取り換える程度でよかった。

退院後は週に1度の通院が必要だった。それから滲み出る液も出血も徐々に減り、40枚入りのお尻パッドは3枚を残して使用をやめた。それから薬も減り、通院の回数も減り排便時の痛みも徐々にやわらいできた。心配だった4段階注射法の副作用もない。気がかりだった潰瘍もみられない。

6月に手術した内痔核の根治術&4段階注射法も今月26日に最後の肛門鏡確認で何もなければ、完治宣言がなされるだろう。今は普通に排便できるので通院も終了となる。お尻の問題から解放されてヤレヤレといったところだ。なにせ排便は毎日のようにするものだからなかなか治らない。高齢とはいえ肛門を人に見せるには勇気がいる。コードブルーに出てくる。比嘉愛未さん演じる冴島はるか看護師のような美人看護師に。肛門を見られるような展開になったらどうしよう。と考えたことも杞憂に終わった終わってよかった。通院日は排便の後何度もお尻をふいて、直前にも病院でお尻をふいた。先生が肛門鏡を入れる前に看護師さんがふいてくれるので、もし、黄色いものがついていたらどうしようとか。そういう心配から解放される日も近い。9月26日の最後の受診まで待ちきれずにまとめてみた。(9/26日無事に完治)

専門医を探すには

痔の治療は専門医に相談することが一番良い。産婦人科や胃腸外科といったところでも手術をしてくれるが、高度な技術を有するので、専門医に診てもらうのが一番だ。専門医を探すには日本大腸肛門病学会のホームページで、大腸肛門病認定施設一覧から探せる。

痔の専門医が内痔核の手術を受けた体験記がとても参考になる。Dr-Sの痔核手術体験記

このサイトも参考になる。便秘と痔の話

 

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まこっちゃん

まこっちゃん

元自動車会社工員、配管工、自動車洗車場、呉服担ぎ屋、土木作業員

昭和61年、琉球大学キャンパス内で架橋工事中に突然脳内出血に倒れる。
以降左半身不随の後遺症が残り1種2級の身体障碍者となる。

昭和64年(平成元年)リハビリセンターで入所中に知り合って交際していた女性職員と入籍。
福岡県粕屋郡古賀町(現古賀市)へ転居。彼女が働き、家事全般は夫がする暮らしを始める。生活費は折半。いわゆる「主夫」となって今に至る。

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