一人口は食えないが二人口は食える、障碍者のリアル

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20年前、毎日買い物に行っていたサンリブ古賀店で「暮らし楽カードを作りましょう」そういうキャンペーンが始まりました。当初なんのことかよくわからなかったのですが、レジで必ず「暮らし楽カードをお持ちですか」ときかれます。カードを出すとポイントが付くというのです。

ははあ、ポイントカードのことだなと理解した僕は、インフォメーションの近くにあるカード受付の机で、カードを作りたいと申し出たのです。すると数枚の書類を渡されて、これに記入して投函してくださいと言われました。なんだか面倒くさいなと思いながら、住所氏名から生年月日、電話番号から職業、配偶者の有無、配偶者の職業、年収の額まで記入しなければなりませんでした。僕は正直者なので有体に障害年金の額まで記入してポストに入れたのです。

しばらくするとポイントバンクというところから封書が来て、カード作成の審査に通りませんでしたという書類が届きました。障害年金だから審査に落ちたと思いました。最初からその危惧はあったのですが、配偶者がいてそこそこの年収があるので、妻を保証人とすればOKかとも思っていたのですが、そう甘くなかったです。

障害年金は税法上ゼロにカウントされるので、其のあたりの絡みかもしれない。キャッシュカードを作る気はなかったので、そういうもんかと思ったのです。僕がほしかったのは、買い物をするとポイントが付くという点です。だって毎日買い物するわけですからポイント付与か無しは大きいですよ。

ポイントカードはどこにいってもすぐで作ってくれるのですから。クレジットカードで買い物しないとポイントを付けない。そういうシステムへ移行しようというのが業界の流れとなっていったのでしょうか。スーパーと金融機関が互いに手を組んで、消費者に金を使わせようという魂胆なのでしょう。

決済をカードですれば金融機関には金が集まるというメリットがあります。また、スーパー側とすればより多くの買い物をしてもらう条件が整います。一日1000円と決めて現金払いにすると、それ以上の買い物はしませんが、カードだと現金がなくても翌月払いになるので、ついつい余分なものまで買ってしまいます。

また、店内の陳列も、消費者が衝動買いしやすいように、人間工学的な見地から、消費行動を徹底的に分析した陳列がなされています。自分でも気が付かないうちに、店側の術中にはまってしまうのですね。これはどの業界もヤル手法だと思います。最後のとどめがリボ払いです。これは一瞬、便利だと思いますが、リボにすると金利がつくので、やばいです。それに買いやすいので買い物の金額がどんどん膨れます。

若いころボートで借金作って逃げ回っていた時期があります。なので金利の怖さが身に染みていました。障害者になったとき、借金は絶対できないと決心しました。障害年金だけで世渡りをしなければなりません。その為には結婚することだと思案しました。俗にいう「一人口は食えないが二人口は食える」というやつですね。

やがて、世の中はカードの社会へと移行します。ありとあらゆるところでカードを作りましょうと誘われます。カードを作ると5000円のキャッシュバックがもらえるところもあります。それにカードでないと買い物できないところもあります。便利だな。作ろうかなと思いますが、カードで払うと手数料がかかると思い込んでいました。

年金の受け取りはそれまで福銀だったのをゆうちょ銀行に変更しました。そのときカードを自動的に作らされました。カードを利用しても手数料はかからないと知り、郵貯ダイレクトデビューを果たしたのです。そしてテレビでは楽天カードのCMがワンワン流れてきます。審査なしというし、買い物も1回払いだと手数料はいらないと知って楽天カードを作ったのです。障害年金受給者でも問題なくカードが作れたので世の中の流れも変わったと感じた矢先、サンリブに買い物に行くと、カードを作りませんかと若い女が近づいて説明を始めたのです。

自分は見ての通りの障害者で、収入は障害年金なので審査に通らないというと。障害年金でも審査に通るというのです。
で、「ポケットバンクでしょ。以前、申し込んではじかれたのでだめですよ」そういってもしつこく勧誘してきます。しかたなく「楽天カード作ったのでいらない。サンリブだけで通用するよりも楽天市場の方が魅力的」と説明しました。

ネットショップの成長は大きく、アマゾン、楽天、ヤッホーの方が品ぞろえも豊富で、送料無料も増えてきたので、リアル店舗よりもお米など重たいものはネットショップが便利かな。とはいえ、リアルではお惣菜、野菜などがいいと思うし、ディスカウントショップの日用品コーナーへの殴り込みも激しく、大型スーパーの客足は激減し、「どこそこの店が閉店するげなばい」とまことしやかに巡回バスの中でささやかれたりもする昨今です。

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最後に

障害年金や老齢年金というと微々たる額ですが、その安定性はあなどれません。なにせ終身年金は支給されるのですから。いつつぶれるかわからない中小企業や、大手でも新興のベンチャー企業の従業員よりもとりっぱぐれは少ないと思います。それに障害者や高齢者はお金を使う場所がないので、意外と小金を持っているのです。結構な金額をタンス預金している高齢者は多い。社会的な弱者が欲しがる品とか買い物をしやすい環境であれば、地方でもそこそこの需要はあると思います。

タクシー券というのがあります。古賀市の場合、初乗り料金520円ていどが年間50枚補助されます。しかし、障害者は滅多に利用しません。昔、車いすだと乗車拒否されていたので、その影響です。それに今は電動車いすやセニアカーが普及したので、近場なら自力で行けるので、否な顔されてまでタクシーにならなくても良いのです。駅前に行くと客待ちのタクシーが列をなしています。買い物帰りや小雨のときなど、タクシー券を利用して帰ろうかとも思うのですが、30年ぐらい前に車いすが乗車拒否されていた時代があったとこを思い出すと、少々の小雨でもキツイけど歩いてしまいます。

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まこっちゃん

まこっちゃん

元自動車会社工員、配管工、自動車洗車場、呉服担ぎ屋、土木作業員

昭和61年、琉球大学キャンパス内で架橋工事中に突然脳内出血に倒れる。
以降左半身不随の後遺症が残り1種2級の身体障碍者となる。

昭和64年(平成元年)リハビリセンターで入所中に知り合って交際していた女性職員と入籍。
福岡県粕屋郡古賀町(現古賀市)へ転居。彼女が働き、家事全般は夫がする暮らしを始める。生活費は折半。いわゆる「主夫」となって今に至る。

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