脳卒中片マヒでも、僕が水泳を続ける理由

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脳卒中の片麻痺からくる腰痛と一般的な腰痛では対処法が違う。体が縦半分にわけて麻痺しているので、体が歪んでいるのです。僕の場合、良い方の右足に比べると麻痺側の左足が1~2センチ短い。

麻痺側の筋肉も筋も使わないでいると縮んでしまうのです。この影響が出るのが背中の異様な張りと痛みです。言葉では説明のしようもない張りと痛みで、ベッドから起き上がるのさえ困難になります。起き上がるたびに痛いので、そのまま寝ていようと思うこともしばしばでした。

解消するにはマッサージにいくしかありません。麻痺側にしろ健側にしろ揉んでもらうのは非常に心地よく癖になります。上手なマッサージ師に出会うと毎日でもいきたいぐらいです。しかし、施術料が高いので、そうそうはいけません。それに、その時は心地よいのですが、しばらくすると元に戻ってしまいます。

整骨院は保険がきくので、費用も安くて済むので、よく利用していましたが、整骨院のマッサージは助手などのアルバイトが5分程度揉んでくれるだけです。ほぼ素人なので揉んだあくる日に痛みが出て藪蛇ということもよくありました。

本当はPTやOTといった片麻痺のことをよく知っている人にマッサージをしてもらうのが一番ですが、意識高い系の彼らは肉体労働はしません。腕の良い療法士ならいざしらず、そうでない者も意識だけは高いですから。介護職や厨房などに常に上から目線です。

無知でいたいけな患者たちからリハビリ室では先生と呼ばれるので勘違いがおきるのです。特に、重度障碍者は先生を連呼します。重篤な者にとっては十分先生なのです。否、健常者は全て先生なのかもしれません。先生と言って機嫌を取っておかないと不都合なので、リハビリ施設ではだれかれに向かって先生というのは障害者の生きる知恵かもしれません。

高齢障害者が放った一言

この点、そつがないのは高齢の障害者も同様です。甲羅を経ていますから、なかなかの役者もいます。本当は、自分でやらないといけないのに、体がキツイとボランティアさんにやってもらうまで何もしません。

機能訓練教室で園芸をやろうと決まって、作業をしていると高齢の障害者が、
「よかよか、あの人たちの後ろからついていくだけでよか」と当然のように言い放ったことがありました。体を動かした方が良いのになあ。しかし、重度の障碍者に動けというと、障害者福祉係の職員に怒られるのです。市の職員の気持ちもわからないではありません。新聞にでも載ったら大げさになりますから。

話がそれたので元に戻します。片麻痺で歪んだ体を動かして縮んだ筋肉と筋を緩めてやらないと腰痛も背中の張りも緩和されません。健側の右手が痛くて動かない。そういう時期がありました。病院、整骨院、どこにいってもダメでした。しばらく安静にしていると、そのうち回復するかもしれません。そうなると片麻痺者は何もできなくなります。

それは困るので、ネットで検索して、博多駅前のカイロプラクティックに行くと、一回の施術で治してくれました。どこそこの筋が張っていたので緩めたと先生はいうのです。あれは不思議でしたね。施術前のマッサージも非常に上手で心地よいので10日ほど通いましたが、交通費と施術料がかさむので断念しました。

それから腰痛に良いと聞いていた水泳を始めたのです。ちょうど2011年、東北で大地震があった年でした。水泳を始めた時は片手と片足だけで泳いでいました。3年ほどで目まいや背中の張りと激しい腰痛もずいぶん緩和されました。
片手だけで泳いでいると麻痺側の手足もわずかに動きます。とくに体を回すようにすると楽に泳げます。そこで、麻痺側の手足も積極的にうが貸して泳ぐことにしました。はじめは5メートール泳ぐとヘロヘロでした。ものすごく苦しいのですが、毎日訓練をしているとだんだん泳げる距離も伸びてきました。
麻痺側の肩や手足を動かすので、背中の張りや筋の突っ張りも緩和されてきました。もうほとんど治ったのです。麻痺側を自分で動かすということが良い結果を招いたと思います。他人に麻痺側を動かしてもらうよりも、自分の意思で動かすことが良いですね。でも、4番腰椎辺りの筋肉のコリは施術者にやってもらわないとどうしようもありません。

30年近く1本足で歩いていたようなものですから。そのための筋肉疲労が積もり積もってカチカチになっています。筋肉疲労と麻痺からくる体の歪みが複合的に腰痛発生の原因になっていると思います。片麻痺の身で水泳をするというのはとても苦しいのですが、今後も頑張って継続していこうと思います。

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最後に

北九州の水泳大会に出た時の動画です。青い帽子が自分です。動かさない麻痺側の肩も足も筋肉が落ちてげっそりしています。片手だけで泳いでいても自然と麻痺側も動いています。一緒に泳いでいるのは脳梗塞の右麻痺の人です。水泳歴は僕よりも長く泳ぐのも早い。50メートールを1分20秒ぐらいで泳ぎ、全国大会にも出場するほどです。しかし、陸上では、杖を突いてやっと歩く程度。歩行訓練と同時に水泳もやるほうが良いと感じます。水中歩行も良いと思います。水の中では転倒しないので足を上げて歩く練習もできます。

 

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まこっちゃん

まこっちゃん

元自動車会社工員、配管工、自動車洗車場、呉服担ぎ屋、土木作業員

昭和61年、琉球大学キャンパス内で架橋工事中に突然脳内出血に倒れる。
以降左半身不随の後遺症が残り1種2級の身体障碍者となる。

昭和64年(平成元年)リハビリセンターで入所中に知り合って交際していた女性職員と入籍。
福岡県粕屋郡古賀町(現古賀市)へ転居。彼女が働き、家事全般は夫がする暮らしを始める。生活費は折半。いわゆる「主夫」となって今に至る。

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